観劇記録と所感まとめなど

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COCOON 月の翳り星ひとつ 「月の翳り編」

5/23 19:00 一階後方センター付近

 

 

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グランギニョル DVD - 観劇記録と所感まとめなど

 

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COCOON 月の翳り星ひとつ 「星ひとつ編」 - 観劇記録と所感まとめなど

 

 

 

こんにちは!星で繭期デビュー、グランギニョルを経て月を観て来ましたので感想を書きます…………

トランプシリーズは総じてネタバレ無しで観る方が楽しめると思いますので、観てない方は是非観てから読んでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グランギニョルを見ていなければアンジェリコはただ友人を手に入れられず地団駄を踏む子供でしかなかった。

でも私はグランギニョルを観てしまっているのでアンジェリコの正体を知ってるんですよ。本人も知らないアンジェリコの正体を。

彼は間違いなくフラ家の子。お父さんによく似てる。でも彼の髪の色は父上にも母上にも似てなかったね。

彼の中の血の半分は、あんなに恨んだウルと同じものなんだよな。皮肉なことに。

 

 

 

「解釈違いの君を殺すマン」が多すぎる!!!!!!!

君はこうでなければならない!そうでないなら君ではない!というこの構文、普段の私なら厄介オタクやめろや!!!!と叫ぶところだけど繭期、繭期なんだろうな、アー

 

いや言葉が乱暴でしたね申し訳ない。

 

クラウスもソフィに「生きたいと言え」って言ってた トランプとの同調が繭期だというなら繭期のせいなんだろうなこれも。やりきれないね。

 

君は変わった 君は変わらないな それが君だろう どうして僕を見てくれないんだ

目眩がするような問いかけの嵐。理解者が欲しいというのがトランプの望みなのかな。だからみんなこんなに強く他人に同じだともにあろうと繭期の子達も惹かれ合うのだろうか。

 

 

アンジェリコ、あまりにも不憫じゃないです?

血を誇っていた彼はその実、敬愛するお父様の血はまったく流れていなくて、

愛されたい、見てほしい、期待されたいと思っているのに、ゲルハルトは自分が期待をかけられすぎて欠落してしまったものがあるからか、アンジェリコにあまり期待をかけないようにしてきたんだろうな。それに加えていろんな負い目もあっただろうし。複雑な気持ちも多少あったかもしれない。だって愛するマリアの子であり、憎きマルコバニタスの子なんだもんな。

理解者だと信じていたラファエロはすっかりアンジェリコの事を「理解できない」と思ってしまっただろうし、

唯一自分の力で、イニシアチブではなく屈服させたと思ってるジョルジュとモローもさ、星を見る限りだとイニシアチブで従えてるんじゃない?パンフのポエム読んで余計に、なんだけど。小説見ると違うかもとは思ったんだけど、でも、「呪いながら怯えながら生きろ」というイニシアチブが成立するならば、「自分の意思で僕に従え」もイニシアチブとして成立しない?アンジェリコ、無意識のうちにイニシアチブ発動させてない?本人はイニシアチブ外で自分の力で従わせたかっただろうに。

もーーーー!全てが裏目!!あまりにも遣る瀬無い!どうしようもない……

と思ったけどドナテルロが居なければ良かったのか?ドナテルロいい加減にして……

 

ラファエロの幻覚は舞台上にずっと現れて居たんだよね。ラストシーンで出てきたエミールが、真実の姿で、ずっと舞台上にいたあのエミールはラファエロの幻覚で。

ラストでエミールがマジで誰?ってなるじゃないですか、でも「あれがウルに見えている」という状態が繭期の幻覚なんだったら、繭期の精神不安定って相当厄介なんだな、というのを認識した。そりゃみんな多少なりともおかしくなるわ。

ラファエロはアンジェリコの逆で期待してほしい気持ちもあったろうけど、それ以上に「このまま親の敷いたレールの上で良いのか」という気持ちが強かったんだろう。

でも間違いなく君はダリの子だなと思うよ。好きでデリコに産まれたわけじゃない!というあのセリフ、ダリも言ってた、よね?

親子の距離感って本当に難しくて、だから様々な作品で取り上げられたり指南書が出ていたり現実にも事件が起きていたりすると思うんですけど、ラファエロのアレは大きな反抗期なんだなと思う次第で。いやそんな単純なことではないというのもわかってるんですけど。

長年の積み重ねで歪んでしまったものがあって、そのままクランに来て新しい価値観に触れて、本当に今のままで良いのか?という気持ちが肥大してしまったんだろうなと思うんですよ。

ダリはダリで愛する人の望みを叶えるのに必死で、でもうまくいかなかったんだろうな。いくら正しくやっても、良いと思ってやったことも、合う合わないがあるから。

ラファエロがマックス錯乱してる時にアンジェリコにすがりながらお父様!っていうシーンがあったじゃないですか、あったよね?あれがね、なんだろうな、知らないうちにアンジェリコラファエロの畏怖の対象になってしまっていたのかな。ラファエロにとってダリとアンジェリコは、自分をデリコに縛りつけようとする、言わば檻に閉じ込めようとする存在として認識してしまったんだろうか。

ウルをこの手に抱いた時、という時の顔が笑顔だったので、ラファエロにとってもウルは守りたい可愛い弟だったんだと思う。はじめは。それが長年のプレッシャーと、不安と、その他諸々が積み重なって歪んでしまった。父親の愛情を奪うやつ、という認識にすり替わってしまった。歪んでしまった。

ダリは多分、ウルの父親をマルコにしたくなくて自分と人間の間の子と言い続けたんだろうけど、それが結果としてラファエロを苦しめることには気がつけ……なかったんだろうな……ううん……

じゃあ言えば良かったのかって話なんだけど、ラファエロにとってはウルは血も繋がってなければ、母親を殺した人間の子どもじゃん。それはそれでどこかで破綻してたと思うし、繭期になった瞬間ウルを殺しかねなくない?とも思うので、

これは憶測でしかないけど、ラファエロが繭期を無事に抜けられたら、ダリはウルの出自を明かそうと思ってたんじゃないかな。ラファエロが繭期を抜けて理性で物を考えられるようになってから。

その願いも何もかも虚しく、ラファエロは灰になってしまうのだけれども。(星先に見たので、しんどさがすごい)

 

アンジェリコ、たった1人理解者が居れば生きていけると笑う顔があまりにも美しかった。狂気を孕んだ美しさ。

私自身が他人を同一の存在と思うなど狂気の沙汰と思っているタイプの人間なのですが、同時に人は完璧でないものほど美しいと思える、と信じているので、アンジェリコは本当に美しいなと思うんですよね。

志や野望があまりにも真っ直ぐで、愛を欲しながら他者を見下して生きる不器用さと、手に入らないものを追ってしまう若さと、自分は選ばれたものだと信じる傲慢さ。あまりにもアンバランスで気が狂いそう。

何か1つでも妥協できていれば友人くらいできたろうに。理解者を求めなければ、せめて孤独は埋められたかもしれないのに。まぁそれも本当にそうかと言われれば謎なんですけど。階級差別がある世界の話なので。

アンジェリコの立ち上げた純血倶楽部は貴族階級に立ち向かう、しっかりとした思想の下にあるように見えて、フラの次期当主でありながらも父親と全く同じ道は歩まない、彼自身の意思を感じたけど、その一方で彼の思想はダンピールや人間を差別していたから、そういうところも彼の欠陥だな、と、世界の外側から見ている私は感じる次第です。

ディエゴに対する嫌悪感も大いにあったんだろうな。

 

 

ディエゴ、アンジェリコラファエロの3人の隠したかった本心と願望のすれ違いが今回のメインだなと思ってるんですけど、見事なすれ違いですよね。

自由にあるように見せて自分で作り上げた虚構の檻に逃げ続けたディエゴ、

雁字搦めの呪いの中で戸惑い自由なディエゴに感化され憧れたラファエロ

徹頭徹尾、呪いに立ち向かい、親に敷かれたレールでも、自分の力でその地位に上り詰めると誓い、足掻き続けたアンジェリコ

真っ直ぐに立ち向かうアンジェリコをディエゴは自分の弱い部分をまるで踏み躙られているかのようで見るだけでも恐ろしいと思ったろうし、

ラファエロは自由になれるのではと掴みかけた希望をディエゴ本人に「俺は自由なようでいて逃げていただけだ」と打ち砕かれ、

立ち向かい続けるためにたった1人でも理解者が居てくれれば生きていけると打ち明けたアンジェリコは、ラファエロが心を自分自身に向けて自立してしまった瞬間に、もう二度と寄り添うことができないと理解してしまう。

呼吸が止まってしまいそうな三つ巴。

アンジェリコはあの瞬間に、ラファエロという友を失ったあの時に、生きていけなくなってしまった。

 

 

ジュリオとエミールとディエゴの話をします。

彼らは間違いなく友達だったと思います。友達ってなんだろうね。すえみつさんがパンフレットで友達について話をしていますが、わたしも友達の明確な定義なんてわかんないよ。多分誰にもわからないよ。

でも彼らの中にはたしかにお互いを想い合う心があったはずで、だってあの苦しい繭期の中で、cocoonを飲み込んだディエゴが言った謝罪の言葉が嘘だとは思えなくて。

懲罰房に向かうジュリオの気持ちが本心に違いないと感じるように、エミールの幸福な繭期の中で確かに言葉として友達と称されたように、3人の中には確かな絆が見えた気がしていたんだ。

だから彼らが繭期の出来事を思い出す時にはディエゴが、そしておそらくアンジェリコラファエロも、間違いなく彼らの中に居るんだ。そうであってくれ。

でもそんな彼らもディエゴの正体は知らないんだよな。ダンピールで、本当は貴族なんかではない。その真実を知っているのはアンジェリコと、ジョルジュと、モローだけ。

ジュリオとエミールの中では永遠に、ディエゴは貴族の子なんだよな……偽りの姿のみが残り続けるディエゴ……どう、どう心を落ち着けたらいいですか……

 

 

 

繭期オタクおじさんって言いかた好きです。ドナテルロの話をしなければならない。

ドナテルロ、ミケランジェロ、グスタフのトリオ、めちゃくちゃ見た目のバランスが良い、優しくふんわりしたシルエットのミケランジェロ、すらっと細く色っぽいドナテルロ、どっしりと安定感のあるグスタフ。めちゃくちゃ良い。最高。

心のあり方も見た目同様バランス良かったです。ミケランジェロ可愛いなぁ。

個人的にはグスタフが好きです。めちゃくちゃ可愛い。うろ覚えだけど「お前の方が頭いいんだから何か分かってるだろう」みたいなセリフありましたね?アレめちゃくちゃ好き。自分の苦手分野を他人に素直に委ねられる人は好き、というか、勉強の出来る出来ないよりも、そういう判断力があるタイプの頭の良さが好きなんだよな。誰かの信仰対象になりうる人格が好きなんだよな。あと攻撃がパワータイプの人。

グスタフかわいいって言ったら例の友人に「スペクター見なよ」と言われたので、はい、何かあるのね、彼にも、でもちょっと待ってね、もう少しグスタフかわいい!のテンションで居たいです。待ってね。

 

ドナテルロ。繭期オタクっていうか、繭期のオタクなんじゃなくて「繭期のグスタフ」が唯一神なんだよな。

「繭期」が美しいと信じて生徒たちにcocoonを投与したけど、ドナテルロが愛していたのは「自分が繭期の不安定な頃に見た、繭期のグスタフの暴走」なのであり、それ以外の何物でもないことに自分でも気がついて無さそう。

だからもう繭期でもなんでもないグスタフに、その頃の自分を謝罪された時に絶望したんだろ。違うのか?

ディエゴの暴走をなかなか良かったと言ったけどもう多分唯一神を超えるものは現れないだろうな。なぜかというと思い出は美化されるものだから。それが良いものだと信じていると不思議と嫌なものの記憶って忘れていくもので、例えば嫌なものの記憶は嫌なものとして残り続けるけどもう「あの時見たグスタフ」を神格化している時点で彼の前にそれ以上のものが現れることはない気がする。一生思い出の中で生き続けてほしい。

あのラストでドナテルロが死んでるわけないと思うのでまたどこかで巡り会いそう。怖い。

 

 

ディエゴとドナテルロ。

今作で俺君の構図がポツンと浮かんだのがここ。実際には全く似ても似つかぬふたりなのだけど。

ディエゴは繭期の中に居ることでなにが欲しかったのか考えてたんですけど、生きたかったのか、自分の過去を忘れてお父さんの子どもとして居ることを望んでいたのかな。無償の愛が欲しかったのかな。繭期の朦朧とした頭の中でなら幸せでいられると感じていたんだろうか。彼の事はもう憶測で語るしかないのに、平々凡々な日本で生きてきた私には推し量ることも難しい事が多すぎるのですが。

一方のドナテルロ、彼はもう戻らない青春にもう一度触れたいただそれだけなんだよな。

あ、もしかして「強烈に手に入れたいが絶対に手に入らないものを求め、非常識な手段に走った」ところが共通項か。違法薬物と人体実験により理想の繭期を見ようとしたドナテルロと、ダンピールとして生まれ身寄りのない中、禁じ手であるイニシアチブで偽りの家族を手に入れたディエゴ。そう考えるとしっくりくるかな。

 

あの時、懲罰房に辿り着く順番、ドナテルロより先にジュリオとエミールが来られていたなら、違う結末を迎えていたんだろう。

でも現実として先に辿り着いたのはドナテルロで、ディエゴはそこで決定的に、堕ちてしまったのだな、と感じた。この世の全てはタイミングと巡り合わせで、ディエゴのどうしようもない感情のタイミングで、彼はドナテルロに出会ってしまった。彼の一番痛いタイミングで、アンジェリコに出会ってしまった。

いやしかし薬を寄越せのシーンはさしものドナテルロも少し興奮したろうな。唯一神を信仰している人間が別の神を見る時というのは、自分の想像を超えるものに出会う時だろうから。あの瞬間彼にcocoonを渡したドナテルロは、ディエゴの中に、可能性を見つけたんだろうな。

 

 

ラストのアンジェリコの慟哭、あまりにも悲痛で、観ていて心臓が痛かった。誰もが誰かと寄り添いたくて、誰もが誰かに理解されたくて、理解したい。

こんなに感想文打ってる私も散々「人と人は分かり合えない」とか言ってるけど、この登場人物たちを理解しようと必死なので。理性と感情とは、必ずしも同じ方向を向くわけではないので。

まぁでも理性の私は理解しきれない事も分かっているので、本当の答えなんて演者と演出家の中にしかないと思ってるんですよ。思ってはいるんです。

それでも正解を知りたいと思ってしまうからめちゃくちゃ考えてしまう。あ、ヤバイいまこれポエムになってるな。

 

 

 

 グランギニョルの感想に書き忘れたんですけど、登場人物の名前が芸術家の名前なんですよねほぼ。今回も多いので書きますが。

ダリ、ラファエロ、アンジェリコ、フリーダ、ドナテルロ、うたまろ。ゲルハルトは現代画家なら居るんだけど存命の方のお名前借りるかしらと思うと疑問。神学者のゲルハルトが由来かな、とか思うよね。黒薔薇会のことを考えると。

ギュスターヴ・モローがモローの由来かなと思ったけどギュスターヴってグスタフのフランス訛りなんだね、オォゥ……???

ジョルジュは国によってゲオルギウスやジョージになるけど、女性作家のジョルジュサンドがヒットしましたね(検索した)。

ジョルジュとかアンジェリコあたりは割とありそうな名前だけどうたまろを鑑みるとわざと芸術家の名前付けてそうだなと思う。

グランギニョルの方は悲劇という芸術を作り上げる人員だからそういう名前をつけてるのかなとか考えますよね。その辺りはすえみつさん公表してないのかな。あとで調べよう。

あとお名前のお話だとTLに流れてきた感想の中にスペイン版?のロミジュリはロミオの名前がディエゴというのを見かけてめちゃくちゃ泣いた。ディエゴとジュリオ、ロミジュリなの?もしかして国境の違いですれ違いました?そんなことある?

 

というか改めて調べたらズバリ「フラ・アンジェリコ」という画家が居るのですが……

フラ・アンジェリコ - Wikipedia

ウィキでごめんなさいだけどこれ、これあの、えっ?なんか思うところありすぎないです?ジョルジュという名前の人が批評してたりして……?

ヒョエーーーこれ画家の方も調べたらめちゃくちゃ楽しそう……有識者になぜこのキャラクターがこの名前なのか考えて欲しさある……

わたし画家とかはゴッホゴーギャンあたりのやべーやつしか詳しくないので……

 

 

 

話があっちこっちして申し訳ないんですけど、終盤の、ラファエロがウルを選ぶシーン。

アンジェリコがディエゴではなくエミールに掴みかかって「お前さえいなければ!」と言うところ。

普通に考えたら自由について語って聞かせたディエゴに掴みかかりそうなもんなのにと思ってたんですけど、

もしかしたらアンジェリコは「ラファエロも環境が自分と同じで兄弟も居ない一人ぼっちだったらより分かり合えた」とか思ってしまったのかな。もしくは幼い頃からウルについて守ると決めていたラファエロに、そこだけは溝を感じていたのかな。

あの瞬間ラファエロは確かにウルを守るという意志で自立して、アンジェリコを不要と判断したんだと、個人的には解釈しているのですが、アンジェリコにもその気持ちが伝わっていたのかもしれない。

とか、色んな事を考えた結果、全部ひっくるめて積み重なった上に、選ばれなかったものが選ばれたものにぶつけた醜い嫉妬、が一番しっくりきました。

自分を神に選ばれた存在だと信じていたアンジェリコが、選ばれなかった。それだけでもアンジェリコの自尊心や、積み重ねた繭期のストレス、新しい価値観に触れた不安に満ちた心をぺしゃんこにするには十分だったのでは。

長兄で無いから家を継ぐわけでもない、選ばれていないウルに、この僕が負けるなんて!という気持ちが多少なりともありそう。めちゃくちゃ傲慢だな。でも思春期を煮詰めて歪ませた繭期ならそのくらいの感情は持ってそう。妄執、嫉妬、狂信?

安西くんの演技の上手さも相俟ってアンジェリコの引力がとんでもないのでめちゃくちゃしんどい。アンジェリコ自身がめちゃくちゃしんどいから。

一方のラファエロは自分に殴りかかるのではなく、仮想ウルであるエミールに殴りかかるアンジェリコを見て決定的に分かり合えないと思ったんじゃないかと思うんですけど。あまりにも華麗な歯車のズレ。

 

ラストの大量の血(花弁)、重量感がすごくて遣る瀬無い気持ち。アンジェリコはあの瞬間死んでしまった。肉体は死んでいないけれど。助からないもの、あの出血量では。そういう演出なんだと思ってる。

殴り合いのシーンで今まで白黒プラス照明の色のみだった舞台に初めて鮮烈な赤が広がるの、美しい演出だなぁとぼんやり思いました。

いやもうこの辺までくるとしんど過ぎてぼんやりしか考えられなかったんだよね。

 

 

長いな感想!感想っていうかなんかとりとめない思考も垂れ流したけど。

cocoon、こんだけ感想を書きたくなるタイプの作品もなかなか。考えさせられることが多かった。そして好きだな。好きです。

TRAMPシリーズ、10年続いている(おめでとうございます!)だけあって、めちゃくちゃ魅力的な作品。シリーズの他作品もバチバチ見ていきたいですね!すえみつさんの短編小説とかもあるんでしたっけか。沼が広い……泳ぎ切れるかな!

友人がアップを始めているみたいなので多分次はりりうむかマリーゴールドです。可愛い女の子は大好きなのでとっても楽しみです。

 

 

余談ですが、すえみつさんの血の色、これを悲劇として描いているうちはまだ赤いと思ってるんですけど、まぁ一瞬疑いましたよね。

初めて、物語のしんどさで、途中で席を立ちたいと思った。パワーが強すぎる。壮絶すぎる。でもエミールが言っていたように「悲しい」を「美しい」と感じてしまうから、私はcocoonが大好きです。困りましたね。

 

 

めちゃくちゃ読みづらい文章だな。最後まで読んでくださった方ありがとうございます。お疲れ様でした。

なにか書き忘れてたりしそうだけどそしたらまたなんか書き足したりします多分。

あと誤字脱字とかめちゃくちゃな間違いとか見つけたらこっそり修正しますね。インターネットは便利だな。

 

過去作DVD編も、書けたら良いですね。