観劇記録と所感まとめなど

nontaによる演劇パフォーマンス関係の覚書など

グランギニョル DVD

どうも。

星ひとつ編で繭期デビューしました、わたしです。

 

繭期未経験で星ひとつを見た感想はこちら↓

COCOON 月の翳り星ひとつ 「星ひとつ編」 - 観劇記録と所感まとめなど

 

これを見た友人から「安西くんのことが好きなら、悪いことは言わないから月の前にグランギニョルを見た方が良い」と言われるがままDVDで見ることに致しました。

なので、全面的に星とグランギニョルのネタバレを含みますので見てない方は見てからどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

友人に、アンジェリコのことをより理解するために必要な知識があるのか問うたところ、

彼女はただ虚空を見つめて「うーん、どうかな。より 可 哀 想 に 見えるかな」とのこと。はぁ、そういう。ヘェ、フーン。とか思って円盤再生するじゃないですか。

 

開始してわりと早々に母上の「産まなければ良かった」発言でもう目の前真っ暗ですよ。アンジェリコくんキミってやつは。

そんでもって終盤でさらなる追い討ち。待ってわたし星を観た時にアンジェリコくんのこと拗らせ貴族なんだな、という認識だったんだけど改めるべきだこれ。待ってもう一回星観たい……いやでも観たら死んでしまう。

 

星はトランプのはじめの物語の裏側に当たると説明を受けまして。

いやあのだから、なに、そりゃ今までのシリーズ観てる人は星の冒頭でもう結末もわかるしトランプの時には知識としてなかったグランギニョルも知ってる。

そりゃあ星しんどいわ。しかもその後の話ももうやってるんだよね?ハァー?どうして?

 

ていうかわたしが星で抱いた感想は即ち、なにも知らされてなかったウルの話そのもので、裏ではこんなことがあったって事だ。事実としてあったんだけど誰もなにも言えなかったよね。

つまりわたしはまっさらな状態で、ウルと同じだけの知識でウルの物語を見られたんだな。これはもう二度とできない貴重な体験だった。

ウルの気持ちにどっぷり浸れたのはあの時の2時間だけだ。困ったな。

 

 

仕切り直し。

 

まずもうパッケージのビジュアルの美しさがすごい。あまりにも。

円盤だから当然顔のドアップがバーン!出るじゃないですか。

ダリが黒髪に青いメイクでゲルハルトが金髪に赤いメイクなの、もう好きじゃん?ビジュアルのそういう対比、オタク好きじゃん?

 

物語が始まってゲルハルトがフラ家のヴァンプとわかった瞬間の「アンジェリコーーーー!!!」というわたしの心の叫び。アンジェリコお前めちゃくちゃ美人の父ちゃんじゃん。というまずそこでニコニコしてしまった。それもひっくり返されたけど。

地獄なの?

そっかぁ。

 

もう結論から言うけどダリデリコが好きですよ私は。

 

グランギニョルは全てがトランプに捧げるための供物で?

ダミアンストーンなる者のコピーがたくさん存在してて彼らはトランプにグランギニョルを捧げるために生きていて?

 

いやなに、どうすればいいんだこれ。絶対負の連鎖終わらないじゃないですかヤダー

星を観た時にダミアンストーンがうんたらかんたら言ってたのがあの時はよくわからなかったけど、そりゃあダリちゃんお怒りになるのわかるよ。俺の手で殺したいよな。根絶やしにしてやりたいよな。

 

あとウル(子)、デリコの血筋じゃないし、アンジェリコは何ならウルと異母兄弟なんじゃん…………ええ……?

新しく情報が出る度に混乱しちゃう。

 

私が見た「星ひとつ」は本当にウルの物語でしかなかったけど、グランギニョルを踏まえて見る「星ひとつ」は間違いなくダリの話でもある。

トランプを見てないので的外れだったら申し訳ないのだけど、グランギニョルはトランプの前日譚だけど、星ひとつはグランギニョルの後日譚という気がします。

 

ウルという希望に「負けるな」というイニシアチブを祈りのように捧げるダリで幕を閉じるグランギニョル

この残酷な世界に置いて、このグランギニョルという作品においてウルは確かに希望そのもので、

でもこの先ウルがどうなるのか知っている私としてはやりきれない空虚を感じてしまう。

ラファエロもウルも、ダリにとっては愛する人の残した希望だったんだな。

ウルがソフィという星を見つけ、悲劇を悲劇だけで終わらせなかったことが、ダリにとっては僅かな救いだったと信じたい。

いやでも待ってグランギニョルの様子からするとマリーゴールドって未来の話なんですよね?タイトルだけは知ってるから途中でアッ!となった。つまりもう今後は決まってる……?やだ怖い。やだ。知りたくない……知りたい……

 

イニシアチブの重ねがけについての情報が大量に出て、これ絶対今後も使うやつですね。覚えておきます。

ウルが最後まで生きたいと願っていたのは、ウル自身の性質もあると思うけど、呪いのイニシアチブによる死への恐怖と、ダリの希望のイニシアチブによる負けないという思いが強かったから、なのかもしれない。

 

繭期の子供達の関係性とキャラクター好きだったな。

キキの子守唄でベショベショに泣いてしまった。歳をとると上手い歌というだけでも加算して泣けてしまうから困りますね。たむらめいみちゃん。アンジュルムハロプロか!好きですね。

どうしようもなく死にたい夜にも、生きててよかったと思えるように、というアンリの言葉が何かすごく刺さってしまって。

あと泣き虫で弱虫でネガティブな子が、最後の最後に大切な人のために笑顔で相手を守るために一番しんどい役回りになるのしんど……守られる立場と思ってた子が立ち上がって守る側になるのに本当に弱くてアアーーーーおやめください……大久保祥太郎くんの演技ほんとすごいな……

 

あとこれだけは言わせて、服部武雄くん、ほんとこういう、クセのある役上手いよね……好きだよ……

 

あとなんだっけ、とんすけの脚が5メートルあるよって聞いて、いやいやそんなわけあるかーい!と思ってたけど5メートルありましたね。

ヴァンパイアハンターコンビ、戦闘がカッコいい。好き。あそこだけ少年漫画してた。

あとなんだっけ、後天的ヴァンプ?初めて聞きましたけど今後も出ますか?こんな設定出すだけ出して利用しないすえみつさんじゃないでしょ?なんかあるんでしょ?

 

ここにあげてない登場人物も皆魅力的で素敵だった。

ここまで名前あげてないけどグランギニョルで1番好きなキャラはフリーダ様です。強くて優しくて博愛精神の人が好き。

 

星、グランギニョル、と見て感じるのは、誰もが幸せになりたくて手を伸ばし続けているのに届かなかったり、すれ違ったり、他人の幸せのために犠牲になっているということ。

悪い人が悪い、ではなく、正義の反対は別の正義、という理論で展開されているなと感じました。

唯一ダミアンストーンは私の中でまだ悪人という認識なのですが、これもどこかでひっくり返されるんだろうか。

過去作ちゃんと見て提示されている条件と明かされてない謎について噛み締めたい〜〜!考えるのは好きなので。

 

 

さて、明日は月を観に行きます。

楽しみだなぁ。

また感想書きたいけど書けるかな。

 

 

 

これは完全に余談ですが、ドルステを見ていた私の横でアキラのダンスが好き!と言ったことのある母上に、服部くんが出てるよ!と言ったらちょっとだけ見たいというので出演シーンを見せたら「またこういう役なんだね」とニコニコしていました。

いやほんと服部くんみたいな役やってる若手あんまり見ないから、ほんと貴重だと思う。あんまり他の子にこういう役当てられてるの見ない……

そんな母上はりょんのお顔がアップになった瞬間に「ワッ!びっくりした!綺麗!」と呟いていて笑ってしまった。わかる。わかるよ。綺麗だよね。わかる。

 

 

こっそりと、めっちゃ重大な記憶違いしてたので一部修正しました。もう記憶死んでるじゃん……早い……

間違い二個あったので……二度訂正しました……まだありそう……こわい……